*行動指針は、2024年1月15日に更新されました。
行動指針を含む、最新のクラシコムの理念体系につきましては、こちらをご覧ください。
こんにちは、人事の筒井です。
私が普段社外の方とお会いしていてよく聞かれるのが、「クラシコムのスタッフはどんな人が多いですか?」という質問です。
私たちはこうありたいよね、という内容になってしまうのですが、クラシコムのバリュー(ミッションを果たすためのメンバーの行動指針)である「センシティブ」「チャーミング」「オルタナティブ」という3つの言葉で私なりに説明してみようと思います。
センシティブ
私のこれまでの人生では、センシティブであることはどちらかといえば肩身が狭く、本当はもっとタフでありたいのに……と思い続けていました。
でも、クラシコムに入って、センシティブであるというのはつまり、メガネをかけるようにぼんやりとしたものがはっきり見えることなんだ、そしてそれは悪いことではないんだ、と知ることができました。
どうしてセンシティブであってはいけないと思っていたんだろう?
それはたぶん、敏感に受け取りすぎると、キャパオーバーしたりし、何もかもにシリアスになってしまったりして、だんだんとダークサイドへ向かってしまう自分が嫌だからではないでしょうか。だから、そうならないためにセンシティブであること自体をやめよう、鈍感であろうとなってしまうわけです。
でも、これからの世の中では、情報をできる限り敏感に濃く取り入れられる、微細な差に気づけることこそ、特に私たちのような場所を作る人たちにとっては重要であり、それが事業上の成果に繋がると信じています。
鈍感になって大まかに物事をとらえるのではなく、市場環境、お客さまの気持ち、自分の感情の小さな変化、差異に隠れている「人の心を動かすもの」をつかまえたい、そう思っています。
チャーミング
メガネをかけて世の中をはっきり見つつも、ダークサイドへ向かわないためにはどうしたらいいか?
それには、受け取ったものをチャーミングに解釈しようとする強い意志が必要です。個人的には、この部分が一番難しく、そしてクラシコムの特徴を表しているように思います。
チャーミングに解釈するというのは、常にポジティブに物事の良い面だけを見ようということではありません。
今目の前にある状況を変えることができなくても、どこにスポットを当てるかで現状をどう捉えるかを変えることができる。どこに焦点を当てるかで、この先にやれることはまだあるかもしれないとワクワクを取り戻せる。こんなふうに物事と向き合っていきたい。
「チャーミングに解釈する」を別の言葉で表すと、自分と世界を信じる力とも言えそうです。自分は物事をよりよくできる力がある、世界は良い方へ向かえる可能性に満ちている、そのために自分以外の人も力を尽くせるはずだ、という信頼です。
クラシコムではよく「大人力」と呼んでいるのですが、クラシコムのスタッフたちには、その信じる力・意志が強くあるように感じます。
私たちが住む世界は理想的なことばかりではなく、殺伐としたことや不条理なこともあります。その中で、ダークサイドの強い力に引っ張られずに、チャーミングに解釈し続けることは簡単ではありません。
でも、きっと世の中は捉え方次第でチャーミングになるし、個人としても会社としてもそうあれると信じて日々を送ることにこそ希望があると思っています。
オルタナティブ
敏感に受け取ったものを、チャーミングに解釈する意志を持って、既存のやり方・あり方にとらわれ過ぎずにアウトプットできたら素敵です。
例えば、「仕事はつらくて苦しくて当然だ」など、これはこういうものでそれ以外にはない、という考えは、日々の中にたくさんあるように思います。そして、それらはときに、違う方法もあるんじゃない?と感じてしまう自分たちの気持ちを阻む強い力にもなり得ます。
今までこうだったという既存の権威は力が強く、その方に流されるのは簡単なのですが、本当にそうだろうか?他にやり方はないか?もっと良い道がないか?と問える人でありたいなぁと思うのです。(チャーミングでも同じですが、私たちはいつも何か強い力じゃない方へ向かおうとして戦っているのかもしれませんね)
もちろん、全てにオルタナティブであることは難しいし、流された方がいいときもあるかもしれません。でも、本当に大事な場面では、そうじゃないやり方もあるよと自分たちが示すことができたら、きっと他の人たちの希望にもなれるんじゃないかと信じています。
日々の活動を通じて、繊細に世の中を見て、チャーミングに解釈し続けようとする意志をもち、新しいあり方に一緒に踏み出していく方と出会えることができたらとてもうれしいです。
*代表の青木が、この3つのバリューをひねり出したときの記事はこちら>>
【写真】1~2枚目 木村文平/3枚目 剣持悠大