こんにちは、クラシコムジャーナル編集担当の馬居です!

書き手 クラシコム馬居
写真 木村文平(2枚目のみクラシコム)
こんにちは、クラシコムジャーナル編集担当の馬居です!

はじめまして。
クラシコムジャーナルで、企画や編集を担当いたします、馬居(うまい)です。

普段は、企業やアーティストさんのIT関連のお手伝いをしたり、少しだけライターをしたりとフリーランスで活動しております。クラシコムとは、前職で提供しているサービスを「北欧、暮らしの道具店」にてご利用いただいていたことから知り合いました。

この度、わたしの自己紹介として、クラシコムジャーナルへの思いを2つのトピックでお話させていただきます。

クラシコムの試みをアウトプットする?

クラシコムが運営するECサイト「北欧、暮らしの道具店」は、いつ訪れても、とても身近な事柄を、新鮮な切り口で紹介する、まさに”今読みたいコンテンツ”で溢れています。そして読み進めていくうちに、気がついたら、ポチッ。数日後には、我が家に北欧、暮らしの道具店のおうちマークが付いたダンボールが届けられることになります。これを何度繰り返したことでしょうか。

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そんな優良顧客のわたしですが、最もクラシコムに惹かれるのは、ビジネスとしての側面、そしてそれを運営している方々です。

代表の青木さんと初めてお話をしたのは、前職で担当していたサービス利用者の方々にお話を伺うインタビューでした。当時、ネットショップの部署に異動したばかりのわたしは、「北欧、暮らしの道具店」のすごい角度で成長する数字だけを見て、「このお店の社長さんにお話をお聞きするのか……」と、とても緊張していました。

しかし、青木さんのお話を伺った後、会社に帰るまでの道中、「クラシコムさんがいれば、日本のネットショップはもっと面白くなるかもしれない!!」というワクワクで、いてもたってもいられなくなったことを覚えています。

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そんな、出会いから2年後。今度は、フリーランスとして初めて依頼されたライターのお仕事が、佐藤店長のインタビューでした。ネット通販の情報サイト「ECzine」のEC関連企業で働く女性へお話をうかがうという趣旨だったのですが、この機会を通じて、それまでもなんとなく持っていた「佐藤さんは面白い」という感覚が、はっきりと、「佐藤さんは面白い!」の確信に変わりました。あ、人生の先輩見つけた!と、なんだかちょっと安心感に近いものを持ち、出会えたことをとても嬉しく思いました。

そんなご兄妹が率いる「クラシコム」という会社の試みを、近くで感じて、わたしの手で多くの方に伝えることができるのであれば、そして、どなたかの「フィットする働き方」「フィットするビジネス」のヒントになるのだとすれば、それは、とてもやりがいのあることだと思い、このお仕事を引き受けるに至りました。

幸せな働き方ってなんだろう?

一方、わたしが歩んできた社会人生活は、ある意味とっても平凡でした。

大学卒業後、ちょっと迷いの時期があったので、入社こそ、25歳と遅めでしたが、その後は、3歳年上の夫と28歳で結婚、30歳で第1子を出産し、32歳で第2子を出産。

わたしは社会人になって、たくさんの喜びを知りました。自分の働きに対価をもらえること、そのお金で生活すること、お客様に感謝されること、仲間と同じ目標に向かって突き進むこと。大人になってよかったな、と何度も思いました。その上、子供も産むことができ、健やかに働き続けることができるなんて。些細なことが、本当に幸せだと思っていました。

でも…、その一方で、生きるって、なんて過酷なんだとも思っていました。その悩みもきっと平凡ではあるのですが。

28歳で結婚した頃から、自分も周りの友人たちも、少しずつ環境が変わり、ただがむしゃらに仕事をするのではなく、プライベートとのバランスを取らなくては、と思うようになりました。

子どもができてからは、フルタイムで働いたあとのお迎えと夕飯づくり、絶望的に溜まっていく洗濯物。頼みの綱の保育園でうつされる風邪地獄。消える有給。細切れの作業。なるべく迷惑をかけないよう先回りして自ら減らす仕事。

もはや誰に対してなのか、何に対してなのかわからない罪悪感と無力感。

そして、最もわたしを落ち込ませたのは、それでもやりがいのある仕事をしたい、という気持ちでした。きっと悪い意味ではなかったと思うのですが、親や同じように子供を持つ友人からも、「欲しがりすぎね」と言われました。でも、何よりも、「わたしはわがままだ」と自己嫌悪に陥り、ぐるぐると穴の中に潜っていきました。

そして、悩むこと数年。すべてを手に入れられないなら、一旦安定を手放してみよう。本当にやりたい仕事ができるなら、どんなに大変なことも乗り越えられるんじゃないか、わたしはそっちを信じたいなぁ、と考え、10年間勤めた会社をえいやぁっと辞めました。

フリーになってからは、やりたかったことはもちろん、今回のクラシコムジャーナルのお話のように、思いもよらない嬉しいお仕事もいただくことができ、総じて、楽しく過ごしています。

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もちろん、新しい仕事のプレッシャーを感じることも、うまくいかずに落ち込むこともこともあります。仕事がどんなに楽しくても、2人の子どもたちを健やかに育てるためには、仕事の量も時間も自分でコントロールしなくてはなりません。今はまだ、心と、体と、家族と、仕事のバランスを「このくらいかな?」とうかがう毎日です。

そして、時々、ふっと思うのは、わたしがレールに乗ったままで幸せに働く方法は本当になかったのだろうか、ということです。今は落ち着いているけれど、また数年経ったらモヤモヤに襲われる日は来ないのでしょうか。

心穏やかに、ワクワクを追いかけて、仕事をし続けるということは、どれだけ難しいことなのでしょうか。わたしはいま、「フィットする働き方」にとても興味があります。

みなさんのお話をお聞かせください!

そんな風に、わたしも今、人生を絶賛模索中で、このお仕事に静かにメラメラと燃えております。たくさんの方と、色々なお話をして、様々な働き方を探していくことができれば嬉しいです。

これから、どうぞよろしくお願いいたします。