企業の新事業への挑戦。セイバンの『+CEL』に学ぶ、新ブランドのマーケティング戦略とは

〜共に考え、交流する。マーケティング担当者様向けイベント「BRAND SOLUTION SALON」のイベントレポート〜
書き手 花沢 亜衣
企業の新事業への挑戦。セイバンの『+CEL』に学ぶ、新ブランドのマーケティング戦略とは

株式会社クラシコム ブランドソリューショングループが主催となり、企業のマーケティング担当者様に向けて開催している「BRAND SOLUTION SALON」。
企業の方に登壇いただいてのトークセッションとあわせて、登壇者、参加者の皆様に交流していただくイベントです。

セミナーやトークイベント形式ではなく交流に重きをおいたイベントで、業種は違えど同じ悩みや領域を担当しているからこそできる情報交換の場として、参加者さまにご好評いただいております。


「+CEL」のブランド戦略を統括するセイバン 多角化事業部の石田ゆうさん

9月3日に開催された第5回目では、株式会社セイバンが展開するランドセルブランド「+CEL(セル)」のブランド担当である石田ゆうさんをゲストにお招きし、「大企業の新事業への挑戦〜セイバンの『+CEL』に学ぶ、新ブランドのマーケティング戦略〜」をテーマにトークセッションを行いました。


聞き手を務めるのはクラシコム ブランドソリューショングループの高山達哉

29ブランドのマーケティング担当者様にご参加いただき、トークとその後の懇談を楽しむことができました。その模様をお届けします。

「大企業の新事業への挑戦」をテーマにトークセッション

「天使のはね」で業界シェアNo.1の大手ランドセルメーカーであるセイバン。クラシコムとは、2024年7月にInstagram投稿でのお取り組みを実施させていただきました。ブランドソリューションとしては、初めてご一緒させていただくカテゴリーでしたが、投稿した月で最大のリーチ数を出しました。大きな反響を得る結果に。「+CEL」と「北欧、暮らしの道具店」のお客様の親和性の高さがわかりました。

今回のトークセッションでは、少子化が進む現状のなかでなぜ新ブランドを立ち上げたのか?「+CEL」立ち上げの背景にはじまり、既存ブランドとの差別化や新しいマーケティング戦略など、歴史ある大手メーカーが挑んだ今までにない挑戦についてさまざまな角度からお話いただきました。

新プロジェクトの立ち上げから開発、そして製造チームとの連携やチームづくりにおける困難は、業界は違えど共通の課題のようで、参加者様からはこんなコメントをいただきました。

<参加者様からのコメント>
ランドセル市場の新たな挑戦ということで、顧客の捉え方や戦略性はもちろんですが、やり切る上でのチーム編成といった内側の話まで聞けたのが非常にリアリティがあり、共感と学びの多いセッションでした。なによりも石田さんの人柄と、ブランド立ち上げに懸ける想いや意志がすべてだなと強く感じ、働き方・取り組むうえでのマインドセットや、さらにはリーダーシップのあり方についても学ぶことができ、とても有意義な会でした。

<参加者様からのコメント>
普通では聞けない、立ち上げからの開発のお話を伺えて、非常に貴重な機会をいただきました。ロジックと感性の融合は私共の会社でも目指すところで、また組織やチームを動かすことの難しさを常に感じていたので、目指すべきイメージを掴むことができ、勉強になりました。モノづくりへの「熱」の大切さもあらためて実感しております。


赤裸々にお話しいただいた、新しいことを始める上での困難のエピソードでは、多くの参加者が「うんうん」と共感をもって頷いている様子が見受けられました。


マーケティング担当者様を中心にご参加いただいたイベントということで、参加者の関心も高いプロモーション施策のお話も。今や、プロモーションにおいて無視することのできないSNSをどのように活用しているか、リアルイベントでいかにして体験を創出するかのお話のときには皆様熱心にメモを取られていました。

<参加者様からのコメント>
大企業ならではの苦悩を踏まえた上でお話してくださったので、参考になりました。特に、プロモーション施策で意識したこととして、既存ブランドとのすみわけを明確に行っていらっしゃった点が印象的でした。ちょうど外部パートナーとの向き合い方についても悩んでいたので、外部パートナーとやるうえでのメリットや心得なども理解することができ、大変貴重なお話でした。

アウトプットから生まれる交流

同じ領域を担当しているからこそできる情報交換の場になることを目指しているこのイベント。インプットだけでなく、アウトプットすることも大切にしています。トークセッションの後は、テーブルごとに参加者同士で感想を共有しあっていただきました。皆様、それぞれの視点から感想を語り合い、盛り上がっているご様子。


語り合うなかで生まれた疑問や聞いてみたいことを質問する時間も設け、トークセッションは終了。その後の交流会では、セイバンの石田さんにさらに質問をしたり、参加者同士で自分や自社の状況を共有したり、情報交換をしたり。さまざまな交流が生まれていました。



異業種交流会やトークイベントとは、少し趣の違う本イベント。共通点や親和性のある人々との交流から取り組みや関係性が生まれたり、新しいアイデアのヒントになったら幸いです。

 

(写真左)
株式会社クラシコム 執行役員 事業開発部 部長
ブランドソリューショングループ マネージャー
高山達哉

(写真右)
株式会社セイバン
多角化事業部 ブランディングビジネス統括部 +CELクループ
石田ゆう

 

11/28(木)開催「BRAND SOLUTION SALON」のお申し込みを受付中です!詳細はこちらからご確認ください。