こんにちは。KURASHICOM BRAND SOLUTION事業責任者の高山と申します。
BtoCだけでなくBtoBの領域でも、私たちがお役に立てることがあるのではと始めたブランドソリューション事業。2015年の立ち上げ時では、毎月2社様限定でお取り組みしながら、ゆっくり丁寧に価値を育ててきました。これまで計100社以上のクライアント企業とご一緒し、そのうち約6割が2回以上の継続したお取り組みにつながっています。
短期間でより多くのクライアント企業とご一緒することでハイペースに事業伸長させるのではなく、「北欧、暮らしの道具店」のお客様に喜んでもらえるお取り組みであること、私たちがお役に立てる範囲でクライアント企業の成果に向き合うこと、制作リソースに無理のない状態をキープすること、にフォーカスし続けることで健全に事業を伸ばしてきました。
おかげさまで7年目を迎えましたが、相談をしてくださるクライアント企業のお役に立てるようこれからも全力を尽くしながら、価値を大切に丁寧に育てていければと思います。
この記事では、普段私たちが大切にしている想いや考え方についてお伝えさせていただきます。
お客様からの期待に応え続けることが最も重要
私たちは、クライアント企業のマーケティング課題を解決していくために、パートナーとして一緒に併走しながら様々なソリューションを企画・提案・実施しています。全ての活動に共通するのは、「北欧、暮らしの道具店」に訪れていただくお客様を主語にすることです。
「お客様は、この商品によってどんな嬉しさを感じられるだろう?」
「お客様が、本当に知りたいことはどういったことだろう?」
こういった視点を持ち続けることは、時としてクライアント企業のご要望に沿わない提案や表現になる場合がございます。
それでも、お客様が「北欧、暮らしの道具店」を訪れるうえで期待していること、どういう時間や体験を感じていただくためのお店であるか、というお客様との約束をクライアント企業とのお取り組みでも守り続けることが、結果として成果を最大化することにつながると信じています。
実際に、スポンサードコンテンツのView数や滞在時間などは、当店の通常コンテンツを上回ることが多々あり、クライアント企業の担当者様も毎回驚くレベルの態度変容・行動変容が生まれています。
お客様を理解し続けることが価値の源泉
クラシコムスタッフのうち、約8割は元お客様です。お客様だったときから「北欧、暮らしの道具店」を愛用していて、スタッフになってからも変わらずお客様の視点を持ち続けています。
お客様とスタッフは、買い手と売り手という関係ではなく、同じ文化圏にいてフィットする暮らしづくりを一緒に試行錯誤する同志のような関係であるので、お客様を理解し続けること(すなわち自分自身を深く理解し続けること)は、何より重要なことでもあります。
そしてその能力は、顧客起点によるマーケティングの重要性が改めて高まっている現状において、弊社がクライアント企業に対してご提供できる価値の源泉になっています。
上記を踏まえて、少し具体的に私たちの考え方を3つお伝えさせてください。
1. ブランドが伝えたいことよりも、お客様が知りたいことを起点にする
クライアント企業の担当者様からお取り組み後にこのようなお言葉をいただくことがあります。
「よくあるタイアップ広告ではなく、クラシコムさんと私たちでブランドの価値を共創していくコラボレーションのようなお取り組みですね」
この背景には、ブランドの情報を起点にするのではなく、お客様が何に興味を持っていて知りたいと思っているかを起点にコミュニケーションを設計するという私たちの考えがあります。
そのために、担当者様からの「ここのメッセージをもっと伝えたい」「この情報も伝えたい」というご要望に対しても、お客様にとって知りたいことかどうかを軸に何度もディスカッションしながら、良い着地点を一緒に探っていきます。
担当者様やブランドチームの皆様とそのようなプロセスを経ることで「生活者視点で自分たちのブランド価値を見つけて共創してくれる、パートナーのような存在」というありがたいお言葉をいただけています。
2.リーチよりも、リアクションがあるコミュニケーション
私たちとのお取り組みを通して、クライアント企業のみなさまが驚かれることの一つに、お客様からのフィードバックコメントとその質が挙げられます。
BRAND NOTEやBRAND MOVIE等のスポンサードコンテンツをご覧になったお客様のリアルな感想をアンケートを通じて得ることができ、そこから「ブランドに対してこのような感情を抱いていただけている」「特にこのベネフィットが共感されている」といった考察を行います。
お客様からのリアクションには「メッセージが伝わったか」を定性的に検証できるだけでなく、生活者視点でブランド価値を捉え直していくうえで貴重な価値があります。
だからこそ、どれだけの人にリーチできたか等も重要な指標であるものの、数値だけでは測れない、お客様からの深いフィードバックコメントといったリアクションを私たちは大切にしています。
そして、そのようなリアクションを毎回のお取り組みでお客様から多数いただけるのは、当店が15年以上かけて大切に築いてきたお客様とのエンゲージメントが土台にあるからこそであり、マス広告施策を中心に行うクライアント企業が、当店ともお取り組みする理由の一つはここにあります。
3.1000万人に1回よりも、100万人に10回選ばれるために
様々な商品カテゴリ共通の課題として、コモディティ化により顧客が定着しづらい、または自社ブランドが選ばれるきっかけをつくれていない、ということが挙げられます。
だからこそ、ブランドのコアにあるフィロソフィーや便益に共感していただける生活者セグメントに、正しくコミュニケーションして「これでいいか」ではなく「これがいいんだ」という愛着をブランドに抱いていただく必要があります。
「北欧、暮らしの道具店」はこれまでの様々なコミュニケーションを通して、「ここで買いたい」「なくなると困る」とお客様に思っていただける関係性をつくれているからこそ、そのノウハウの一部をお取り組みを通じてご提供できます。
1000万人に1回よりも、100万人に10回選ばれるというのは考え方の例えではありますが、ブランドに共感や信頼、愛着を感じていただくことで比較検討されずに選ばれるためのコミュニケーションや体験の設計を描いて、あるべき理想に向けて階段を一緒に昇っていければと思います。
まずは自己紹介も兼ねてカジュアルにお話しませんか?
私たち、KURASHICOM BRAND SOLUTIONの想いについてお読みいただきありがとうございました。
長々と自分たちのスタンスや考え方をお伝えしましたが、まだ具体的な内容が固まってない状況でのお問い合わせや「こんなことってできますか?」というカジュアルなご相談も大歓迎です。
これまでも、
「クラシコムさんの世界観で動画ってつくれますか?」
「一緒にイベントを企画できませんか?」
「新しい商品企画に携わってもらえませんか?」
というクライアント企業の皆様からのご相談から新しいチャレンジが生まれ、ソリューションメニュー化していくことで私たちの取り組みの幅は広がっていきました。
まずはカジュアルに、両社の自己紹介を兼ねて色々とお話できれば嬉しく思います。
KURASHICOM BRAND SOLUTIONをどうぞよろしくお願いします。