花王、味の素AGFなど大手100社導入のマーケティング支援が好調。6割がリピート発注し、年間160%成長・売上7倍へ。
サービス提供の経緯
当社は、2007年に雑貨や衣類などをEC販売する「北欧、暮らしの道具店」を開店しました。商品情報だけでなく、読み物や動画などのコンテンツも配信することで、認知拡大やブランドイメージの醸成を図り、現在は月間200万人が来訪するメディアとしての側面も成長しました。
この実績やノウハウを生かし、2015年より「北欧、暮らしの道具店」にて企業がプロモーションできる、マーケティング支援サービスを提供開始しました。
当初は、商品の活用法などを提案するコラボ記事を制作し、「北欧、暮らしの道具店」で配信するのみでしたが、現在は動画制作・YouTubeでの配信、当社顧客へのサンプリング、商品開発など、ブランドの創造や価値向上を図る包括的なマーケティング支援を行っています。
サービス成長・実績
本サービスは、2015年の提供開始から、年間売上は平均で160%増のペースで伸長しています。導入企業数は大手ナショナル企業を中心に100社を超え、そのうち約6割の企業が2回以上発注しているリピート率の高さが特徴です。
本サービスの強みは、「暮らし」に興味のある30代〜50代女性など価値観でセグメントされた顧客へ、「北欧、暮らしの道具店」のノウハウを生かしたプロモーションを行える点です。
単なる商品紹介のコンテンツ制作ではなく、見応えがあるエッセイや動画を制作し、その中で商品の魅力や使い方を発信します。これにより、「喜ばれる広告」「ありがとうと言われる広告」を実現しており、顧客や導入先企業からも好評です。
また、ブランド作りのためのターゲット選定やメッセージ策定から、プロモーション手法やチャネル選定、ターゲットと親和性の高いコンテンツ制作・配信までを包括的に行うことができる点も導入社数の拡大や高いリピート発注率につながっていると分析しています。
導入先事例・成果:花王株式会社「クイックル」
[課題]
「クイックル」はロングセラーブランドとして知名度はあるが、「掃除道具」というイメージに留まっている点や、家事の担い手の方に愛着を持ってもらいにくい点を課題としていた。
[施策]
クイックルを「便利な掃除道具」ではなく「暮らしを手軽に整えてくれるアイテム」として紹介することで、「クイックルだから使いたい」という態度変容を生むことを狙いとした。
そのために、便利な機能的側面とそれによって暮らしを整えられるという情緒的側面を合わせて伝えることが必要と考え、主に前者をコラボ記事で、後者をコラボ動画で訴求するという複合プロモーションを実施した。
・コラボ記事制作
「【すっきり整える習慣】忙しい時こそお助けアイテムに頼って。毎日を気持ちよく過ごすアイデア」
内容:花王「クイックル」担当者に、商品を愛用しているクラシコムスタッフがインタビューを実施。商品に込められた想いや製品のおすすめの使い方など製品機能について深く尋ねた。
花王株式会社「クイックル」コラボ記事より
・コラボ動画制作(2本)
「掃除が苦手でもラクに暮らしを整えるルーティンとは?」
「インテリア好きの整え習慣 家族で協力するスッキリした暮らし」
「クイックル」を実際に使っている二つの家庭において、「クイックル」製品を用いた「ながら習慣」をテーマに動画を作成。「クイックル」は手軽に暮らしを整えてくれるアイテムとしての情緒的側面を訴求した。
花王株式会社「クイックル」コラボ動画より
[成果]
・コラボ記事及び動画の閲覧数はともに当初の想定を上回る数値となったことに加え、記事の滞在時間は2〜3分、動画は3分強の動画で平均視聴時間が2分以上という高い数値を出した。
・プロモーション実施後のアンケートでは「今のまま(クイックルで)楽をしていいのか、と思えた。」「同じ悩みを抱えていたので、取り入れてみたい」など、商品の利用が自分ごと化され、愛着が増す傾向が見られた。
花王株式会社「クイックル」担当:加納麻衣氏 コメント
今回のご提案をいただいたときは、まさにこういうことがやってみたかったととてもワクワクしました。そして、実際に満足いく結果を得られたのは、機能性を伝えるという「足し算」ではなく、生活者の暮らしの中での使い方を見ていただくという「引き算」の見せ方にしたことによって、より愛着を感じていただけたのではと思っています。数値的な成果はもちろん、社内でも動画を通して、世界観の共有ができ、ブランドの運営にとてもよい作用になったことも今回の嬉しい収穫でした。
株式会社クラシコム 取締役 BRAND SOLUTION 事業責任者:高山達哉 コメント
BtoCだけでなくBtoBの領域でも、私たちがお役に立てることがあるのではと始めたマーケティング支援BRAND SOLUTIONにおいて、改めてこれまでお取り組みさせていただいた企業様に感謝申し上げます。私たちの最も特徴的な点は、スタッフのうち約8割が元お客様であることです。お客様とスタッフは、単なる買い手と売り手ではなく、同じ文化圏にいて一緒に試行錯誤する同志のような関係です。この関係から生まれる私たちの視点は、顧客起点によるマーケティングの重要性が改めて高まっている現状において、クライアント企業に対してご提供できる価値の源泉になっています。これからもこの視点を生かしたマーケティングソリューションを多くの企業様にご提供できればと思っております。ご興味のある企業様はぜひ、お気軽にお声がけください。
■サービス概要
マーケティング支援サービス
「BRAND SOLUTION(ブランドソリューション)」とは
企業の持つ商品ブランドの価値と「北欧、暮らしの道具店」の世界観や編集ノウハウを掛け合わせ、「読んで面白い」記事、「見ていて心地よい」動画、ポッドキャストコラボ、商品の同梱など様々な取り組みを通じて、企業のマーケティング支援を行うサービスです。
BRAND SOLUTIONの強み・能力
メニュー:記事・動画・ポッドキャストの制作や配信、冊子制作や配布、イベント開催、コラボ商品開発、リサーチ、販売代行、同梱サンプリングなど
提供開始:2015年7月
詳細URL:https://kurashi.com/brandsolution
サービスに関するお問い合わせ先:https://kurashi.com/brandsolution/contact
紹介動画:https://www.youtube.com/watch?v=BFIe3c_KFPg&t=224s
特徴:
(1)価値観でセグメントされた顧客に、効果的なプロモーションを提供
(2)自社で培ったコラム・動画・音声等コンテンツ制作、EC販売のノウハウを活用
(3)ブランド確立のためのプロモーション立案やアンケートなど包括的な支援を実施
詳細:
(1)価値観でセグメントされた顧客に、効果的なプロモーションを提供
提供開始した2015年当時、Web広告の多くがPV単価や誘導数によって成果が測られていたなかで、本サービスは「北欧、暮らしの道具店」の発信する世界観に共感する30〜50代の女性という価値観でセグメントされた顧客層に対して、8割が元顧客であるスタッフが同じ目線で提案する効果的なプロモーションを行えることを強みに成長してきました。
(2)自社で培ったコラム・動画・音声等コンテンツ制作、EC販売のノウハウを活用
現在では、コラボ記事だけではなく、動画、YouTubeでのドラマ制作やサンプリング、コラボ商品開発など、商品やブランド、ターゲットに合わせた手法でプロモーションが実施できるようサービスを拡充しました。
近年は登録者数49万人に成長させた公式YouTubeチャンネル「北欧、暮らしの道具店」のノウハウを生かした動画プロモーションへの需要が高まっています。なかでも、オリジナルドラマと企業がコラボする動画は、次回作を待ち望むファンから「ありがとうと言われる広告」を実現し、売上やブランド価値向上につながると好評を得ています。
(3)ブランド確立のためのプロモーション立案やアンケートなど包括的な支援を実施
企業とのコラボコンテンツも、自社コンテンツと同様に「北欧、暮らしの道具店」のユーザーが喜ぶコンテンツにするために、1本のコラボ記事が掲載されるまでのリードタイムは平均3カ月となり、入念なヒアリングを行った上で、企業の担当者と共にプランを作成していきます。
さらに、持続的なマーケティング支援を目指し、取り組み後には必ずユーザーアンケートを行います。多い時は600件以上の事後アンケートを解析し、PVや誘導数だけでは把握できないユーザーの態度変容の状況やきっかけを分析し、施策の振り返りやネクストアクションの提案をします。そのサイクルを回し続けることで「選ばれ続けるブランド」になるための支援を行っています。
【告知・3/23開催】「北欧、暮らしの道具店」がD2Cの先に見据えるマーケティング戦略とは
2022年3月23日(水)に「北欧、暮らしの道具店」がD2Cの先に見据えるマーケティング戦略をテーマに、オンラインセミナーを無料開催します。
・これまで「北欧、暮らしの道具店」の成長を支えてきた源泉は何か?
・これからの事業成長においてD2Cの先に何を見据えているのか?
・クライアント企業のマーケティング支援を行うビジネス「BRAND SOLUTION」とはどういったものか?
などについて、クラシコム代表取締役の青木と、ブランドソリューションビジネスを統括する高山がお話させていただきます。
モデレーターには、クラシコムのアドバイザーとしても普段からサポートいただいている菅原健一さんをお迎えします。
詳しくは下記からご覧ください。
詳細:「北欧、暮らしの道具店」がD2Cの先に見据えるマーケティング戦略とは