株式会社クラシコムが主催となり、企業のマーケティング・プロモーション担当の方々に向けて開催している「クラシコムサロン」。その第10弾として「タイアップを実施してどうだった? お取り組みの評価とその後の活かし方」をテーマに行いました。
今回ご登壇いただいたのは、ライオン株式会社(以下、ライオン)で「バファリン」を担当されていた笠原陽子さんと、ROLL CAKE株式会社(以下、 ROLLCAKE)で「ALBUS」を担当されている高本大輔さん。事業開発グループのマネージャー高山がモデレーターとなり、タイアップで得られた成果や、お二人がどのように上長を説得したのかなどを伺いました。
その一部をお届けします。
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数字に驚いた!「北欧、暮らしの道具店」タイアップで得られた効果とは
クラシコム・高山
お二人とも、タイアップを年間でお取り組みいただきました。年間を通じて、どのような効果を実感できたましたか?
ライオン・笠原
ガマン層、無関心層への啓発活動は、15秒のCMで伝えるのは非常に難しいんです。とはいえ、バファリンを前面に出すのではなく、ガマン層への啓発活動に舵を切って本当にいいのか? ということを検証するために、「北欧、暮らしの道具店」さんとお取り組みさせていただきました。
健康雑誌に広告を出すといった過去のやり方とは違って、私達がどこかへ“出張”しなければ、という意識があったんです。ブランドサイトへの誘引も二の次でいいので、バファリンを自分らしくいられるための選択肢の一つとして見ていただきたかった。
ライオン・笠原
2017年5月~12月にかけて記事を出させていただいた結果、3つの手応えが得られました。一つは、ガマン層への興味喚起。驚いたことに、約800人もの方がアンケートに回答してくださったんです。通常、医薬品のアンケートってこんなに人が集まらないんですよ。これには私も上司もびっくりしました。
次が、痛みや鎮痛薬の内容を理解していただけたこと。800人中318人の方が「用法・容量を守れば耐性ができることはないことが理解できた」と回答してくださったんです。フリーアンサーでも「痛みを感じたら早めに飲んだ方が、効き目があるなんて知りませんでした」という声を多数いただけました。
さらに、記事を通じてバファリンへの親近感も上昇したことが数値からわかりました。これら3つの効果があったことで、啓発活動を戦略の中心に置いていこう、という方針を改めて決断できたんです。
ROLL CAKE・高本
僕たちは初回のタイアップ記事が出たとき、まず数字で驚いたんですよ。アプリのダウンロード数と初回注文が通常時の2倍になった。他のマーケティング施策やウェブ広告も並走して実施していたのですが、「北欧、暮らしの道具店」さんとのタイアップ記事公開後の4日間は、期待以上にドンと数字が上昇して社内でびっくりしましたね。
その数字と反響を受けて、年間契約をお願いすることにしました。年間契約を通じて見えてきたのは、「北欧、暮らしの道具店」さん経由で入ってきたお客さまの継続率の高さ。他媒体より10~20%高いんです。これは媒体とのフィット感がかなりよかったんだろう、と感じました。
ROLL CAKE・高本
他のウェブメディアの場合、これくらいのインプレッションでこのくらいPVが出ます、ということを語る営業の方が多いのですが、僕たちの会社はPVをあまり重視しないんですね。「北欧、暮らしの道具店」さんもそこは同じで、PVにはあまり重きを置いていない。
それよりも、「僕たちはお客さまとこういう約束を守り続けているんです」というスタンスを一貫して守りながらお話されていたのが印象的でした。
ライオン・笠原
記事もとにかく丁寧に作っていただけたな、とうれしく思っています。ウェブ媒体でのタイアップとなると、どうしても私が説明した啓発内容がそのまま書かれて出てくることが少なくないのですが、「北欧、暮らしの道具店」さんは違いましたね。
記事の導入も、体の不調云々から入るよりも、「なぜ『北欧、暮らしの道具店』がバファリンとお取り組みを始めたのか、から入るほうが読者は理解してくれるのではないでしょうか」とご提案をいただけて。確かにその通りなんですよね。結果、読み応えのある長編のシリーズとして作っていただけてよかったと思っています。
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